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(仮)日記

2008.05.28~ (2001.06.04~) 
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もしも宮中晩餐会に招かれたら

2008/01/28(Mon)13:11

「もしも宮中晩餐会に招かれたら 至高のマナー学」渡辺誠

招かれるわけが無いとわかっちゃいるが。

臨場感があり、この本に登場する
「突然招かれてしまったごく平凡な夫婦」
に自分を重ね合わせて緊張して読んでしまう。

ちょっと大雑把に引用させていただくと、

 天皇陛下におかれては、
 国賓として来日される○○国○○閣下及び令夫人をお迎えして、
 来たる○月○(○曜日)○時より、
 宮殿豊明殿において歓迎晩餐会を催されますので、
 ご臨席くださいますようご案内申し上げます。

というような感じの招待状が届くのです。
ぱっと読むと、簡単すぎて何をどーすりゃいいの!?と思うわけだが、
ちゃんとそこには情報がたくさん詰まっているわけです。
主賓の格は国賓→最上級の歓迎式典
宴会の種類は晩餐会→格式が高い
会場は豊明殿→宮殿一の大広間なので盛大
そして主催は天皇陛下であることから、
正餐における晩餐会、もっとも格式の高い宮中晩餐会だとわかる。
故に、第一級正装をする、と。

近頃は何でもかんでも説明してくれている世の中なので、
想像力が欠けてきた私には読み取れなかっただろうなあ。
そういえば行間を読めなくなっている人も多いらしいね、
私ももうその一人かもしれない。


何も知らない側って、
テーブルマナーよりもどうでもいい事の方が気になって不安なのだ。
その、どうでもいい事についても色々と触れている点がありがたく、
そして面白く読める。

下着の色の話は笑い話だが、
いや、ホントにこういう事から気になっちゃうんだよね。
バッグを持つのは右手!?左手!?とか。好きな手で持ちなよ!
(って、もしやルールがあるのかしら)

こんなにハラハラドキドキさせられるとは。


渡辺氏が50代半ばにして亡くなったのがとても残念です。

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No.101|本・マンガ ☆Edit

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