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江東の暁 全二巻・滝口琳々(プリンセスコミックス)

三国志随一の少女漫画向けキャラといったら周瑜と孫策だろう。
実際にコバルト文庫にこの二人のシリーズ作品があるし、
この「江東の暁」も、そんな二人の少年時代を描いた作品。

名門周家の繊細な若様と成り上がり孫家の闊達な若様が
強く結びついていく物語。
呉書異説感想をコピー&ペースト。だってそうなんだもん。

読む前は少女マンガであることに抵抗を感じていたのだが、
ところがどうしてこれが面白かったんだわ。
少女マンガらしくファンタジーな三国志。
いや、三国志というのはとりあえず忘れて
二人の少年の涙あり笑ありの友情物語だと思って読むのがいい。

主人公は13歳の周瑜。
周瑜が江東の麒麟児と呼ばれる孫策を訪ねるところからスタート。
礼儀正しい名門周家の若君は拱手して挨拶を始めるんだが
「いや~ こんな綺麗な子見たことないや
 君 本当は女の子なんじゃないの?」
薄紅色の頬、赤い唇……とはしゃいで美辞麗句を並べ立てる孫策に
キレた周瑜のパンチ炸裂というマンガ的出会いを果たした二人。

このマンガ、ハートマークはデフォ。

美少女とのちょっとしたロマンスもあるが、基本は友情物語。

そしてこのマンガ唯一のお色気シーン?がこれだ。
以降はかなりネタバレになるので注意。

「こんな美少女は都でも見たことがない」
女装した周瑜が袁術に拘束され「調教」と鞭で打たれた挙句に
「その気の強さ 気に入ったぞ」
と押し倒されてあわや!ってシーン。(ここで助けが入ります)
こう書くととんでもない変態袁術だな。
着衣の乱れたぼろぼろの周瑜におませさん孫策は
「その姿も結構そそられるけどな」ニヤニヤ
こう書くととんでもないエロ孫策だな。
でも、それでもさわやかなのだ、このマンガは。
※孫堅が自分の着物を周瑜に羽織らせてあげました。

最終話はドタバタはなりをひそめてシリアスに。
二人の友情に危機がおとずれる。が、葛藤を乗り越える周瑜。
孫策は天に選ばれた人間だ、
名門周家が孫家に仕えれば揚州の他の豪族も傘下に加わる、と
周瑜が孫策に仕える決断を下し、二人で夢を叶える約束をして終わり。
周家が格下の孫家に仕えた理由を
少女マンガ的に納得できる内容で締めくくったんじゃないかな。


とまあいろんな騒動に巻き込まれ、
ドタバタしながら友情を深め合っていく女の子好みのマンガ。
男の熱く固い友情は女の子の憧れですから。

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