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(仮)日記

2008.05.28~ (2001.06.04~) 
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無駄な思考をやめる練習本

2010/05/22(Sat)00:24

「考えない練習」小池龍之介(小学館)

近頃ちょっと話題らしい若き僧侶の書いた本。
私は十代後半から(消極的な理由で)出家したいと思っている人間であるし仏教徒なので、評価は割り増しである。
おそらく万人が受け入れて納得する内容の本ではないと思う。
それでも座禅指導(&瞑想)をしている著者の話は、実行できるかはひとまず置いといて大変参考になった。

簡単にいうと、頭で考えすぎずに五感に集中する暮らし、そこから思考を自由に操る練習をしようという内容だ。
つまり脳に操られないようにするということだろう。ついつい思考の悪い道順を辿りがちな人は多いはず。いつもの通い慣れた道。
そういえばかつて気功をやっていた時にとある先生から
「人間は心が中心と思いがちだが心は実体のない幻のようなもので、まず体。心は体についてくる」
というようなお話をうかがった。ちょっと違う話だけど、こういうのを聞くと、人は心(気持ちやら思考やら)を重要視し過ぎているのかもしれないなあと思う。絶対的な存在だと信じて服従しちゃってるんだ。

本の中身は難しい話でも目新しい話でもなく、悪口はやめましょうとか嘘はやめましょうとか、心を律する仏道の教えに沿って述べられている。

自己啓発的な意味で利用する「ありがとう」の否定は良かった。
今結構あるでしょ、何がなんでも「ありがとう」を言うセラピーとかいろいろとさ。私の友人もやってるんだけどさ。
ケガをしても「ありがとう」理不尽な怒りをぶつけられても「ありがとう」と、何かしら理由をつけて感謝する人が私には不気味だったので。
素直に感謝の気持ちがわいてくるならそれは良いはずだが、
人としてレベルアップし、救われて幸せになるためには感謝するべき、感謝しなくてはならない
とねじ伏せて無理矢理思い込むのは大丈夫なのか。んまあ、本人が幸せになるならいいのか。

そうそう、食べ過ぎない練習の章は飛ばして読んでないよ。だって無理だもん。だから読まなかった!


仏道に興味があり、そよ風のように生きたい人にはおすすめの本と申せましょう。私はオススメする。

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No.1814|本・マンガ ☆Edit

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