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(仮)日記

2008.05.28~ (2001.06.04~) ✳︎ Twitter、Instagramをやっていても本拠地はずっとここ。

最期に思うは互いのこと。

 「赤壁の宴」 藤水名子(講談社)


周瑜と孫策、二人は断金断袖。

孫策に全身全霊をささげ恋をしている情念系周瑜が主人公。
孫策は孫策で、周瑜が嫌がるのをわかっていてわざと
「お前が女だったら陵辱してやるのに」と言葉で嬲り快感を得る。
軽くSM関係だなこりゃ。

十年間孫策を忘れられない自分に比べ、幸せそうな未亡人大喬。
自分も一度でも女のように愛されたのなら忘れられたかも、
と思う周瑜に、
あーそういう考えもあるんだなあと思いました。
たしかに不完全燃焼だったから引きずったのかもねー。

ああ伯符様がいれば。これが伯符様だったら。
孫策の死後も、この周瑜には伯符様しかいないのだ。
孫策に恋をしていようが構わない、ただ、あまりにも周瑜が……。
大方の抱く周瑜像とはかなりかけ離れている周瑜だ。
とにかくこの周瑜は暗くて後ろ向きで神経質。
上品で女性に対し紳士ではある、仮面を被りすぎだが。

孫権を見れば体のバランスの悪さが我慢ならないと嘆息し、
諸葛亮を見れば下種な腐れ外道と憎悪し、
劉備に至ってはその姿に野人を連想し嫌悪感を抱く。
その劉備に手を握られちゃった時なんか、
あまりの悪寒に目眩を感じてしまう乙女ぶり。
黒百合系乙女周公瑾34才。心を占めるのは美丈夫伯符様。

こういう周瑜は考えた事がなかったわ。まさに予想GUY!
三国志だと思わなければいいと思う……のかなあ?恋愛小説?
なら三国志でやらなくてもいいんじゃないか?という気もする。

三国志ではなく、恋愛小説として読んだ方がいいかも。
なんというか、うまく言葉にできません。
私は普段、恋愛小説は読まないもので。

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